CONTENTS
外陰部のかゆみ
●外陰部のかゆみ・違和感
●おりものがいつもと違う
●カンジダを繰り返す
contents 01
外陰部にかゆみがあるのですが・・・
婦人科にご相談ください。
お薬ですぐに治ることも多いです。
細菌やウィルスなどの感染による膣炎や外陰炎を起こしている可能性があります。
外陰部のかゆみは、深刻な病気であることはほとんどありませんが、とても不快な症状だと思います。
すぐにかゆみを治したい方やカンジダを繰り返しやすい方、性感染症の検査もしたい方は婦人科にご相談ください。
contents 02
かゆみの原因は?
カンジダや雑菌の感染症のことが多いです。
アレルギーのこともあります。
膣カンジダ
●外陰部の激しいかゆみ
●白く濁ってポロポロしたおりもの
●繰り返すことも多い
膣カンジダは、ちょっとした身体の変調によって発症しやすい病気です。
カンジダはカビの一種です。健康な人の皮膚や膣の中にも存在します。普段の腟内は、乳酸菌によって酸性に保たれているため、繁殖しにくくバランスの取れた環境になっています。しかし、抗生物質の使用などで常在菌のバランスが崩れたり、疲労、ストレスなどで免疫力が低下したり、高温多湿な環境などで、カンジダ菌が異常増殖することがあります。
治療について
カンジダ専用の膣剤や塗り薬で治療します。
治療を開始して数日ほどでかゆみは改善し、1週間くらいでカンジダはいなくなります。
トリコモナス膣炎
●外陰部の激しいかゆみ
●泡状、黄色のおりもの
トリコモナスは原虫という、肉眼では見ることができないくらい小さな生物です。
主な感染は性行為ですが下着やタオル、便器や浴槽といった場所から感染する可能性があります。
激しいかゆみ、おりものが膿のようになる・悪臭がある・黄色や緑、白など濁った色で水っぽくなるなどの症状が特徴的です。放置してしまうと、病気は悪化する一方で治ることはありません。子宮内膜症や卵管炎、不妊症や早産のリスクが高まるため、早期に治療しましょう。
治療について
内服薬や膣剤で治療します。
一般細菌(雑菌)
●皮膚や膣、腸内にいる雑菌が増殖する
●おりものが増える、においがする
健康な時でも皮膚や膣、腸内には様々な細菌がいます。ストレスや疲労などの影響で免疫力が低下すると、一般細菌が増加し、かゆみを引き起こすことがあります。おりものが増え、においが気になることが多いです。
内服薬や腟剤で治療します。
治療について
性器ヘルペス
●初期症状は、強い痛み・水ぶくれ
●免疫力低下時に再発しやすい
●再発時に、かゆみ・ムズムズ感
ヘルペスウィルスの感染により性器に水ぶくれ、腫れ、痛み、かゆみなどの症状が起こります。
初めての感染の時に特に症状が強く出ます。性器ヘルペスは一度感染してしまうとウィルスが体内に潜んで、体の抵抗力が落ちたときに再発する病気です。
抗ウィルス薬で治療します。
治療について
アレルギー(接触性皮膚炎)
●外陰部のかゆみ、ヒリヒリ感
ナプキンやおりものシート、月経血、おりものといった外的刺激にさらされる外陰部は、かゆみが起こりやすい場所です。こうした外的刺激によりアレルギー反応を起こし、かゆみが起きることがあります。いわゆる「かぶれ」のような状態です。
軟膏で治療します。
治療について
contents 03
かゆみは自然に治りませんか?
自然に治ることもあります。
早く治したい時、性感染症が心配な時、おりものに変化がある時は婦人科を受診しましょう。
軽度のかゆみは我慢できたり、自然に治ることもあります。生理前後で膣の状態が変化するため、生理後にはかゆみが治ったりすることもあります。
かゆみを早く治したい時、かゆみが長引いている時、性感染症が心配な時、おりものがいつもと違う時は、受診いただくことをおすすめします。
contents 04
どんな検査をしますか?
おりもの検査を行います。
性感染症が心配な場合も、おりもの検査で診断できます。
contents 05
膣カンジダは、性感染症でしょうか?
性行為が原因となることもありますが、免疫力の低下で発症することが多いです。
カンジダとはカビの一種ですので、健康な人でも存在するものです。腟カンジダ症は膣の疾患なので、性病のイメージをおもちの方は多いですが、体力の低下などがきっかけで、カンジダが膣内や外陰部で増殖して、症状が現れます。性感染症というよりは、免疫力の低下が原因のことがほとんどです。
普段からバランスのとれた食事や充分な睡眠を心がけましょう。
また、清潔を気にしすぎて陰部を洗いすぎるのも逆効果になります。
contents 06
費用の目安を教えてください。
初診料
約900円
カンジダ・雑菌
約660円
トリコモナス
約1,000円
クラミジア・淋菌検査
約1,400円
※トリコモナスとクラミジア(淋菌)の同時保険診療はできません。
※保険で3割負担の場合